昆虫採集

私が子供の頃、昆虫に興味を持ったきっかけは庭に飛んできた一匹のチョウでした。小型で、シジミチョウの一種だったと思います。私がはじめて捕獲したのがそのチョウでした。そのチョウには六本の脚があり、二本の触覚があり、わっかのようになっている口…なんともいえない不思議な感覚でした。
それからの私は、他の昆虫にも興味を持ち始め、当時近所に新しく出来たマンションの植え込みで昆虫探索を開始したのです。そこにいたのはチョウ類をはじめとしてカマキリやトンボ、セミ、カナブン、カミキリなど… また、昆虫ではありませんがカナヘビもいました。子供の頃の私は夢中になってそれらの生き物を追いかけました。家にいるときでもセミの鳴き声が聞こえると昆虫網を持って飛び出していきました。当時は近所に昆虫好きの子供が何人かいて、ときには争い、ときには協力しながら毎日のように昆虫を追いかけました。
あるとき家族で行った墓参りのときに周囲を探索したらオオカマキリを発見したのです。今までの狩場にはハラビロカマキリかコカマキリがほとんどだったので、オオカマキリはものすごいお宝に見えました。それ以来、墓参りに行くのがとても楽しみになりました。小学生の高学年になると近所に住んでいた中学生が、いい場所があると言って自転車で連れて行ってくれた場所がありました。そこにはあのオオカマキリがいたのです。
中学になると部活動もはじまり、私の昆虫熱は冷めていった…というよりも無理やり封印したといった方が正しいかもしれません。

時は流れ、大人になり…
子供の頃にはペットショップでしか見ることのできなかったカブトムシやクワガタ、キリギリスといった昆虫…やはり私にはこれらの昆虫に未練があったのでしょう。また、私はまともな大人にはなれなかったのでヒマな時間がたっぷりあったせいもあり、再び昆虫を追いかけるようになってしまったのです。それがこのホームページの昆虫写真館などで紹介していた時期です。あの時期、子供の頃やりのこしたと思っていたことはすべてやったつもりです。カブトムシ・クワガタの現地採集〜飼育… キリギリス類の現地採集〜飼育… 大変なこともありましたがやってよかったと思っています。
そして現在、もう昆虫を追いかけることはなくなってしまいましたが、時々なつかしくなります。昆虫類を展示している博物館等に行くこともあります。道を歩いていて、子供の頃追いかけていた昆虫たちを見かけると嬉しい気分になります…

 

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